糖尿病、生活習慣病の専門医院 松本市・多田内科医院

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多田久也の蕎麦放浪日記

そばのはなし
 食べ物の好みは千差万別であるが、とくに、そばにおいてはそれが顕著であると思われる。柔らかくないと食べられないという人がいるかと思えば、硬いそばをぽりぽり口に入れながら飲む酒が最高という人までいる。信州の男どもが数人集まれば、どこのそばがうまいかという話題に事欠かないが、皆それぞれ自分の贔屓の店は異なっているものである。もちろん、そばは店によって全く異なる。そばとつゆのみならず、店の佇まい、店内の雰囲気、接客する人の振る舞い、食器、テーブル、いす、メニュー、客層に至るまでそれらすべてに、店主の心意気が反映しているように思われる。自分の好きな店の席に首尾よく座れた時の得もいわれぬ安堵感、初めての店に入ってどんなそばが出てくるかというわくわくする期待感などは、きっとわたしだけのものではないだろう。
 では、どういうそばが本当においしいそばなのであろうか。食通でもそば博士でもないわたしには到底答えられない問題である。そこをあえて言わせてもらえば、食べてみてまずく感じないのなら、それはおいしいそばというべきではないだろうか。至極当たり前のことだが、このことは意外と本質をついているのではないだろうか。少しでもまずいと感じれば、そばは食べられぬ。第一気持ちが滅入ってしまう。わたしはどちらかといえば太目のやや固い田舎風のそばが好みである。しかし、細く繊細なそばには感激をするし、更科系の白いのに胸をときめかせることもあれば、駅そばがはやく食べたくて知らず知らず駅構内を小走りになっていることもある。
 そばの食べ方も人によって異なるが、どう食べようが良いも悪いもないと思う。それは自分の勝手である。わたしは、まず、そばだけをひとくちふたくち口に入れてみる。特に理由はない。次に、つゆだけつけて食べる。それから、わさびを少量ずつそばに乗っけるようにして食べる。わさびがなくなったら、葱を入れる。物も言わず一気に食べてしまう。大根おろしは残しておき、そば湯に入れるのが私のいつものやり方である。しかし、少しでもまずいと感じたら、最初から葱も大根おろしも全部入れてしまう。できるなら、薬味なしでも最後までおいしく食べられるそばだけに巡り会いたいものである。

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