糖尿病、生活習慣病の専門医院 松本市・多田内科医院

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私が選んだ百人一首(三)

私が選んだ百人一首(一覧)
一 天智天皇
 海神(わたつみ)の豊旗雲に入日さし今夜の月夜(つくよ)さやけくありこそ
二 持統天皇
 北山にたなびく雲の青雲の星離れ行き月を離れて
三 額田王
 君待つと我が恋ひ居れば我がやどの簾(すだれ)動かし秋の風吹く
四 柿本人麻呂
 近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ
五 志貴皇子
 石(いは)走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
六 山部赤人
 若浦に潮満ち来れば潟をなみ芦辺をさして鶴鳴き渡る
七 大伴旅人
 我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも
八 山上憶良
 若ければ道行き知らじ賄はせむ黄泉(したへ)の使負いて通らせ
九 大伴家持
 我が宿のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕(ゆうべ)かも
十 小野小町
 はかなしやわが身のはてよ浅緑野辺にたなびく霞と思へば
十一 小野篁
 思いきや鄙(ひな)のわかれにおとろへて海人の縄たきいさりせむとは
十二 遍昭
 末の露もとのしづくや世の中のおくれさきだつためしなるらむ
十三 源融
 照る月をまさきの網によりかけてあかず別るる人をつながむ
十四 光孝天皇
 君がせぬわが手枕は草なれや涙の露の夜な夜なぞおく
十五 在原行平
 旅人は袂すずしくなりにけり関吹き越ゆる須磨の浦風
十六 在原業平
 月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にて
十七 藤原敏行 
 秋の夜のあくるも知らずなく虫はわがごと物やかなしかるらむ
十八 伊勢 
 思ひ川絶えず流るる水の泡うたかた人に逢はで消えめや
十九 元良親王
 天雲のはるばる見ゆる嶺よりも高くぞ君をおもひそめてし
二十 素性法師
 見わたせば柳桜をこきまぜてみやこぞ春の錦なりける
二十一 大江千里
 照りもせず曇りもはてぬ春の夜のおぼろ月夜にしくものぞなき
二十二 菅原道真
 道のべの朽木のやなぎ春くればあはれ昔としのばれぞする
二十三 藤原定方
 をみなへし折る手にうつる白玉はむかしの今日にあらぬ涙か
二十四 藤原忠平
 隠れにし月は廻りて出でくれど影にも人は見えずぞありける
二十五 藤原兼輔
 人の親の心は闇にあらねども子を思う道にまどひぬるかな
二十六 源宗于
 つれもなくなりゆく人の言の葉ぞ秋より先の紅葉なりける
二十七 凡河内躬恒
 風吹けば落つるもみぢ葉水清み散らぬ影さへ底に見えつつ
二十八 壬生忠岑
風吹けば峰にわかるる白雪の絶えてつれなき君が心か
二十九 坂上是則
 霧ふかき秋の野中の忘れ水絶えまがちなる頃にもあるかな
三十 紀友則
 ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ
三十一 藤原興風
 春霞色のちぐさに見えつるはたなびく山の花のかげかも
三十二 紀貫之
 さくら花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける
三十三 清原深養父
 幾夜経てのちか忘れむ散りぬべき野辺の秋萩みがく月夜
三十四 右近
おほかたの秋の空だに侘しきにもの思ひそふる君にもあるかな
三十五 平兼盛
 暮れてゆく秋の形見におくものは我が元結の霜にぞありける
三十六 壬生忠見
 ことのはの中をなくなくたづぬれば昔の人にあひみつるかな
三十七 清原元輔
 思ひいづやひとめながらも山里の月と水との秋の夕暮れ
三十八 藤原敦忠
 逢ふことをいざ穂に出でなむ篠すすき忍びはつべき物ならなくに
三十九 藤原朝忠
 もろともにいざと言はずば死出の山越ゆとも越さむものならなくに
四十 源順
 時雨かと驚かれつつふるもみぢ紅き空をも曇るとぞ見る
四十一 中務
 忘られてしばしまどろむ程もがないつかは君を夢ならで見む
四十二 藤原伊尹
 人知れぬ寝覚の涙降り満ちてさもしぐれつる夜はの空かな
四十三 曾禰好忠
 鳴けや鳴け蓬がそまのきりぎりす暮れゆく秋はげにぞ悲しき
四十四 恵慶
 天の原空さえ冴えやわたるらむ氷と見ゆる冬の夜の月
四十五 源重之
 白波に羽うちかはし浜千鳥かなしきものは夜の一こゑ
四十六 大中臣能宣
 暮れぬべき春の形見と思ひつつ花の雫に濡れむこよひは
四十七 徽子女王(きしにょおう)
 琴の音に峰の松風かよふらむいずれの尾よりしらべそめけむ
四十八 藤原義孝
 夕まぐれ木繁き庭をながめつつ木の葉とともに落つる涙か
四十九 藤原実方
 葉を繁み外山の影やまがふらむ明くるも知らぬひぐらしの声
五十 藤原道信
 かえるさの道やは変はる変はらねどとくるにまどふ今朝のあは雪
五十一 藤原道綱母
 たえぬるか影だに見えば問ふべきに形見の水は水草(みくさ)ゐにけり
五十二 和泉式部 
 もの思へば沢の蛍も我が身よりあくがれいづる魂(たま)かとぞみる
五十三 紫式部
 北へゆく雁のつばさにことづてよ雲のうはがき絶えずして
五十四 大弐三位
 春ごとに心をしむる花の枝に誰がなほざりの袖かふれつる
五十五 赤染衛門
 五月雨の空だにすめる月影に涙の雨ははるるまもなし
五十六 伊勢大輔
 おきあかし見つつながむる萩の上の露吹き乱る秋の夜の風
五十七 清少納言
 これを見よ上はつれなき夏草も下はかくこそ思ひみだるれ
五十八 藤原定頼
 水もなく見えこそわたれ大井川峰の紅葉は雨と降れども
五十九 相模
 稲妻は照らさぬ宵もなかりけりいづらほのかに見えしかげろふ
六十 行尊
 木の間洩るかたわれ月のほのかにも誰かわが身を思ひいづべき
六十一 周防内侍
 恋わびてながむる空の浮雲やわが下燃えの煙なるらむ
六十二 能因
 山里の春の夕暮きてみればいりあひの鐘に花ぞ散りける
六十三 良暹
 たづねつる花もわが身も衰えて後の春ともえこそ契らね
六十四 源経信
 月清み瀬瀬の編代による氷魚は玉藻にさゆる氷なりけり
六十五 祐子内親王家紀伊
 音にきくたかしの浜のあだ波はかけじや袖のぬれもこそすれ
六十六 大江匡房
 わかれにしその五月雨の空よりも雪降ればこそ恋しかりけり
六十七 源俊頼
 すみのぼる心や空をはらふらむ雲のちりゐむ秋の夜の月
六十八 藤原基俊
 むかし見しあるじ顔にも梅が枝の花だに我に物がたりせよ
六十九 藤原忠通
 風吹けば玉散る萩の下露にはかなく宿る野べの月かな
七十 崇徳院
 いつしかと荻の葉むけの片よりにそそや秋とぞ風も聞こゆる
七十一 藤原顕輔
 難波江の蘆間にやどる月見ればわが身一つも沈まざりけり
七十二 待賢門院堀川 
 君恋ふるなげきのしげき山里はただ日ぐらしぞともになきける
七十三 藤原実定
 今ぞきく心は跡もなかりけり雪かきわけて思ひやれども
七十四 導因
 岩越ゆる荒磯波にたつ千鳥心ならずや浦づたふらむ
七十五 頼政 
 暮れぬ間は花にたぐへて散らしつる心あつむる春の夜の月
七十六 藤原俊成
 稀に来る夜半も悲しき松風を絶えずや苔の下に聞くらむ
七十七 藤原清輔
 夢のうちに五十の春は過ぎにけり今ゆくすゑは宵の稲妻
七十八 俊恵
 この世にて六十はなれぬ秋の月死出の山路も面変りすな
七十九 小侍従
 待つ宵に更けゆく鐘の声聞けば飽かぬ別れの鳥はものかは
八十 西行 
 風になびく富士のけぶりの空に消えて行方も知らぬわが思ひかな
八十一 寂蓮
 思ひ立つ鳥は古巣もたのむらむ馴れぬる花のあとの夕暮
八十二 皇嘉門院別当
 思い川岩間によどむ水茎をかき流すにも袖は濡れけり
八十三 式子内親王
 玉のをよたえなばたえねながらへば忍ぶることの弱りもぞする
八十四 殷富門院大輔
 花もまた別れむ春は思ひ出でよ咲き散るたびの心づくしを
八十五 鴨長明
 夜もすがらひとり深山のまきの葉に曇るも澄める有明の月
八十六 藤原忠良
 さらにまた時雨をそむる紅葉かな散りしく上の露のいろいろ
八十七 藤原良経
 忘れじと契りて出でし面影は見ゆらんものを古里の月
八十八 二条院讃岐
 露は霜水は氷に閉じられて宿かりわぶる冬の夜の月
八十九 藤原秀能 
 夕月夜潮満ち来らし難波江のあしの若葉をこゆる白波
九十 源実朝
 荻の花くれぐれまでもありつるが月出でて見るになきがはかなさ 
九十一 藤原雅経
 影とめし露の宿りを思ひ出て霜にあととふ浅茅生の月
九十二 藤原有家
 夢通ふ道さえ絶えぬ呉竹の伏見の里の雪の下折
九十三 慈円
 わが恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風さわぐなり
九十四 俊成卿女
 面影のかすめる月ぞ宿りける春やむかしの袖のなみだに
九十五 藤原定家
 たまゆらの露も涙もとどまらずなき人恋ふる宿の秋風
九十六 藤原雅経
 志賀の浦や遠ざかりゆく波間よりこほりて出づる有明の月
九十七 八条院高倉 
 曇れかし眺むるからに悲しきは月におぼゆる人の面影
九十八 宮内卿
 色かけぬ竹の葉しろくつきさえてつもらぬ雪をはらふ秋風
九十九 後鳥羽院
 わたつうみの波の花をば染めかねて八十島とほく雲ぞしぐるる
百 順徳院
 同じ世の別れはなほぞしのばるる空行く月のよそのかたみに 

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